ファンカデリック

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ファンカデリック
Funkadelic
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニュージャージー州プレインフィールド
ジャンル ファンク
活動期間 1968年1982年2014年
レーベル Westbound、Warner Bros.
共同作業者 パーラメントブーツィーズ・ラバー・バンド
旧メンバー ジョージ・クリントン
グラディ・トーマス
レイ・デイヴィス
ファジー・ハスキンズ
カルヴァン・サイモン
ビリー・ネルソン
エディ・ヘイゼル
タウル・ロス
ティキ・フルウッド
ミッキー・アトキンス
バーニー・ウォーレル
ハロルド・ビーン
ゲイリー・シャイダー
コーデル・モースン
ブーツィー・コリンズ
キャットフィッシュ・コリンズ
ロン・ビコウスキー
プラカシュ・ジョン
タイロン・ランプキン
リオン・パティロ
ジミ・カルフーン
マイケル・ハンプトン
グレン・ゴインズ
ジェローム・ブレイリー
ドーン・シルヴァ
ジュニー・モリソン
ロドニー・カーティス
マリア・フランクリン
ラリー・フラタンジェロ
ドウェイン・マックナイト
デイヴィッド・スプラドリー
ダニエル・リブジー・オウエンズ
ルース・コープランド
デニス・チェンバース

ファンカデリックFunkadelic)は、ジョージ・クリントンパーラメントと並行して1960年代末に結成したファンクバンド。Pファンクの主要プロジェクトのひとつ。

歴史[編集]

クリントンはザ・パーラメンツとして「(I Wanna) Testify」のヒットを放ったが、インヴィクタスに移籍する際に契約問題が発生し、別なグループ名を使用せざるを得なくなった。そのために使用したグループ名が「ファンカデリック」である。1970年にアルバム・デビューしている。主なメンバーはジョージ・クリントンブーツィー・コリンズバーニー・ウォーレルらで、パーラメント[注 1]のメンバーとはかなりの部分が重複する。ブーツィーは、ジェームズ・ブラウンのバンドからPファンクへ移ったファンク・ベーシストだった。また、ファンカデリックのサウンドはギタリストの比重も大きかった[1]

ファンクがメインのパーラメントとは違い、ジミ・ヘンドリックスの影響を受けたサイケデリック・ロックに近いサウンドと、ファンクの両方の音楽性を持っていた。この傾向は1970年から1977年ごろまで続いたが、徐々にサイケ度は後退し、ファンク度も上がっていった。『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』(1978年)からは、ファンカデリックもファンク・ヒットを放つようになった。翌年の「(Not Just) Knee Deep」[注 2](1979年)もソウル・チャートでヒットしている。 ファンカデリックは、パーラメントと共に「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において、第58位に選ばれている。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ファンカデリック』 - Funkadelic [2](1970年、Westbound) ※旧邦題『ファースト・アルバム』
  • 『フリー・ユア・マインド…』[3] - Free Your Mind... and Your Ass Will Follow (1970年、Westbound)
  • 『マゴット・ブレイン』[4] - Maggot Brain (1971年、Westbound)
  • 『アメリカ・イーツ・イッツ・ヤング』[5] - America Eats Its Young (1972年、Westbound)
  • 『コズミック・スロップ』[5] - Cosmic Slop (1973年、Westbound)
  • 『スタンディング・オン・ザ・ヴァージ・オブ・ゲッティング・イット・オン』[6] - Standing on the Verge of Getting It On (1974年、Westbound)
  • 『レッツ・テイク・イット・トゥ・ザ・ステージ』[6] - Let's Take It to the Stage (1975年、Westbound)
  • 『テイルズ・オブ・キッド・ファンカデリック』[7] - Tales of Kidd Funkadelic (1976年、Westbound)
  • 『ハードコア・ジョリーズ』[7] - Hardcore Jollies (1976年、Warner Bros.)
  • 『ワン・ネイション・アンダー・ア・グルーヴ』[8] - One Nation Under a Groove (1978年、Warner Bros.)
  • 『アンクル・ジャム・ウォンツ・ユー』[9] - Uncle Jam Wants You (1979年、Warner Bros.)
  • Connections & Disconnections (1980年、Avenue)
  • 『エレクトリック・スパンキング・オブ・ウォー・ベイビーズ』[9] - The Electric Spanking of War Babies (1981年、Warner Bros.)
  • By Way of the Drum (2007年、Hip-O)
  • 『トイズ〜ファンカデリシャス・アンリリースド・トラックス』 - Toys (2008年、Westbound)
  • First Ya Gotta Shake the Gate (2014年、The C Kunspyruhzy)

ライブ・アルバム[編集]

  • 『ライヴ1971』 - Live: Meadowbrook, Rochester, Michigan – 12th September 1971 (1996年、Westbound)

コンピレーション・アルバム[編集]

  • Funkadelic's Greatest Hits (1975年、Westbound)
  • The Best of the Early Years Volume One (1977年、Westbound)
  • 『45回転のファンカデリック』 - Music For Your Mother: Funkadelic 45s (1993年、Westbound)
  • Hardcore Funk Jam (1994年、Charly)
  • 『ザ・ベスト・オブ・ファンカデリック』 - The Best of Funkadelic: 1976-1981 (1994年、Charly)
  • 『ファイネスト〜ウェストバウンド・イヤーズ』 - Finest (1994年、Westbound)
  • Ultimate Funkadelic (1997年、Music Club)
  • The Very Best of Funkadelic 1976-1981 (1998年、Charly)
  • The Best (1999年、Neon)
  • Funk Gets Stronger (2000年、Recall)
  • The Complete Recordings 1976-81 (2000年、Charly)
  • Cosmic Slop (2000年、Castle Music)
  • Suitably Funky (2000年、Castle Music)
  • The Original Cosmic Funk Crew (2000年、Metro Music)
  • Motor City Madness: The Ultimate Funkadelic Westbound Compilation (2003年、Westbound)
  • The Whole Funk & Nothing But The Funk : Definitive Funkadelic 1976 - 1981 (2005年、Metro Music)
  • Funkadelic (2007年、Disky)
  • 『リワークド・バイ・デトロイターズ』 - Reworked by Detroiters (2017年、P-Vine Records)

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「ギブ・アップ・ザ・ファンク」「フラッシュライト」などがヒット。
  2. ^ 1989年には、ラップの「デラソウル」がバックトラックに使用してヒットさせている。

出典[編集]

  1. ^ Green, Tony. Up for the Downstroke: The Guitar Legacy of Parliament Funkadelic.Guitar Player.
  2. ^ ジョージ・クリントン ファンカデリック 2023年2月18日閲覧
  3. ^ レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.275
  4. ^ レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.276
  5. ^ a b レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.277
  6. ^ a b レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.278
  7. ^ a b レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.279
  8. ^ レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.280
  9. ^ a b レコード・コレクターズ増刊 Soul&Funk p.281